感染症対策チームと看護師

看護師には大切な業務が色々ありますが、その中の1つに感染症対策が挙げられます。病院内では院内感染が起きるリスクは常にあるため、それを防止するために感染症対策は必須です。そのため、病院では感染対策チームを立ち上げて、様々な感染症から患者や医療機関のスタッフを守っています。感染対策チームは医師や薬剤師など様々な職種から構成されていて、看護師もそのメンバーに含まれています。病院によって異なりますが、一般的には各病棟の看護師から最低1人は、感染対策チームのスタッフとして活動を行っているのです。

感染対策チームでは、スタッフが定期的に集まって、様々な活動を実施します。その1つが院内ラウンドです。期的に院内を巡回して、現場の感染管理状況をチェックしています。もし改善点があれば、それを指導しフィードバックさせることが肝心です。また、医療スタッフに対して感染管理教育を実施することも大切な業務です。1年に数回程度研修会を実施し、講義を行うなどの活動を実施します。この講義の講師を看護師が担当することも少なくありません。

さらに感染対策マニュアルを作成することも、感染対策チームに課せられた任務です。マニュアルは作りっぱなしではいけないので、その都度改定を行って最新の情報にアップデートしていきます。マニュアル作成や改定にも看護師が関わることがあるのです。もちろんマニュアルは、最新のエビデンスに基づいたものである必要があるため、しっかりとした調査を欠かすことができません。